こんにちは、パートナー事業部の畑です。
みんなのコードは先生方向けの活動をメインに成果をあげています。しかし時には、「全ての子どもがプログラミングを楽しむ国にする」というミッションの下、子どもたちに直接プログラミング体験ワークショップを行うこともあります。その際に使用するのはHour of Code。この教材の良さを改めて皆さんにお伝えします!
Hour of Codeの魅力
作りがシンプル
必要なのはPC / タブレットのみ。サイトにアクセスするだけで、様々なコンテンツを無料で、いつでもどこでも体験できるので「ちょっと試してみたい」という人には手をつけやすいです。プログラムの書かれたブロックを並べて(ビジュアルプログラミング)、子どもたちが自分のペースでステージのゴールを達成していく(ドリル形式)仕様です。白い紙とペンを渡しただけで際限なく遊び続けられる子どもたちは、このシンプルさゆえに想像力を刺激されているようです。
基礎を1時間でサクッと学べる
こんなに手軽に始められるのに、プログラミングの基礎をしっかり学ぶことができます。視覚的にもわかりやすいので感覚的に子どもたちがプログラミングを体得する手助けになります。さらに自分のペースで進められるので、頭を使って際限なく考える練習をサポートします。
子どもたちの感想
「自分の頭にあるものがなんでも作れるのが楽しかった」
「思い通りにならなくてたくさん悩んだけど、わかったときは楽しかった」
「お友だちが全然違うものを作ってて、面白かった」
「お家に帰ってもまた続きをやりたい!」
子どもたちが周りの友達、あるいは大人を巻き込んで課題解決にのめり込む姿を見ると、ワークショップのたびに大きな可能性を感じるものです。これだけ良質なエッセンスが詰まったコンテンツを、Code.orgが無料で全世界に提供していているのは、CEOであるHadi Partovi氏の原体験に秘密があります。
Hadi Partovi氏の生い立ち
Hadi氏は 1972年にイランのテヘランで生まれ、イラン・イラク戦争の下、地下室に避難しミサイルが飛んで来ないか怯えながらも10歳から自宅でプログラミングを独習し始めました。その後アメリカに移住しハーバード大学のコンピューターサイエンスの修士号を取得しました。テクノロジー業界でのキャリアを歩み始め、その後自身の起業したTellme Networkをマイクロソフトに売却し、自身もマイクロソフト社にてゼネラルマネージャーとして活躍しました。いうなれば21世紀におけるアメリカンドリームの人です。だからこそ、すべての子どもがコンピューターサイエンスの力を経験するべきだとの強い信念を持っているのです。
今年3月27日(火)都内にてHadi Partoviさんをお迎えしたイベントを開催した際にも、「テクノロジーが大きな役割を果たす今日、性別も国籍も越えてその恩恵を受け、インパクトに便乗するべき」と力強く訴えていたのが印象的でした。
子どもがやりたいこと、好きなことが、もっともっと身近なところで発見できるような環境ができるといいなぁ…と考える今日この頃でした。