こんにちは、みんなのコードの学生インターン、二宮です。
利根川さんの「プログラミングが21世紀の読み書き算盤になる」という言葉に心を動かされ、教育にもプログラミングにも全く知識・関心がなかった自分が、インターンを始めることを決意してから早いもので1年が経過しようとしています。時間が経つのはあっという間だなと実感します。2020年の初等教育段階におけるプログラミング教育必修化も、実は目の前に迫っているのかもしれません。
今回のブログでは、5月19日の土曜日に行われました「micro:bitワークショップbyみんなのコード」の模様を中心として、同日同会場にて開催された「みんなのコード×Microsoft シンガポールナイト」についても少しばかりレポートさせていただきたいと思います。
micro:bitは小型ボード型コンピュータで、充実した機能を備えたプログラミング教育学習用教材です。コンピュータに接続することで簡単にプログラミングすることができ、想像力の赴くままに様々な作品を作ることができます。今回、50名を超える教育関係者の方々にお越しいただきました。まず、micro:bit Educational FoundationよりHead of AsiaのWaris Candra氏をゲストに迎え、micro:bitの持つ可能性について、貴重なトークをいただきました。なんと、全世界91の国と地域でmicro:bitが使用されているんです。次に、杉並区立天沼小学校の松川先生よりmicro:bitを利用した理科の電気に関する実践事例を報告していただき、実践のイメージがぐっと身近なものになりました。micro:bitと電気の指導案は、みんなのコードの指導案公開サイト「プロカリ」でも公開しています。
続けて、グループでのハンズオンの時間では、「micro:bitで何ができるのか?」「それが教科のねらいとどのように関わってくるのか?」「もっと有効活用できる機能はないか?」と来場者同士で議論しあい、会場内の熱気はピークに達しました。ワークショップの最後にはじゃんけん大会が開催され、Waris氏より賞品として10台のmicro:bitが授与されました。もちろん、じゃんけんで勝った先生は大喜びでした。
micro:bitワークショップのあとには、日本マイクロソフト株式会社と合同でシンガポールナイトを開催しました。アジア各国のプログラミング教育の現状について、現職の先生・ライター・日本マイクロソフト株式会社の方々など有識者がトークを展開しました。小学校段階から高校までアジア各国の教育の現状が多岐にわたって紹介されました。会場内はお祭りのような熱気に包まれ、タイガービール片手に様々な話題が飛び交う場となりました。
micro:bitが日本にも普及すれば、日本のプログラミング教育は新しい段階に進むでしょう。みんなのコードは、今後もこうしたイベント・ワークショップを通じてプログラミング教育実践の場を支援していく所存です。そして、こういった活動も私たちだけの力では継続できません。より幅広く継続的に活動していくために、ご支援のほどよろしくお願いいたします。