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みんなのコードマガジン

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プログル利用者8万人突破!〜これまでのあゆみ〜

こんにちは、みんなのコードCTOの田中です。

実は先日、みなさんご存知プログルの利用者が8万人を突破いたしました!昨年4月にリリースしてはや1年。作り始めた当時は、こんなにも多くの方に利用していただけるとは思ってもいませんでした。みなさまいつもご支援いただきありがとうございます。そんなめでたく1周年を迎えた、プログルの開発当時のエピソードを少しお話したいと思います。

当時は誰も必要性を感じなかった

この教材開発プロジェクトは、2016年の春頃(ちょうど2年前)、僕が代表の利根川に「とねさん、みんなのコードで教材を作りたいっすわ」と話したところから始まりました。当時のみんなのコードは、渋谷のとあるワンルームマンションの1室にオフィスを構えたばかりで、夏に行う「Hour of Code夏休み全国100校1万人プログラミング」に向けて動いている最中でした。そんな中での提案だったので、当時のコアメンバーはもちろん、利根川ですら第一声が「ファッ!?」となる状態でした。

なぜ作ろうと思ったのか

僕自身、教職に就いていた経験から、多忙でお世辞にもIT化が進んでるとは言えない現場の状況はよくわかっていました。忙しい先生たちの負担にならず、もっと現場の先生が導入しやすく、ひいてはプログラミングに明るくない先生でも授業で使える、そんなプログラミング教材が必要だろうという思いが強くありました。また、エンジニアとして理屈抜きに「ものづくりをしたい」「自分のプロダクトを作りたい」という思いもありました。

孤独な戦い

プロダクトを立ち上げた経験のある方ならわかるかもしれませんが、立ち上げ期のプロジェクトでは、開発リソースが潤沢にあるわけではありません。みんなのコードのような、少人数のチームならなおさらです。エンジニアが僕と利根川の2人、開発に専念できるのが僕のみという状況でのスタートだったため、設計から開発、デザインのディレクション、リリースまでほぼ僕ひとりで行いました。

メインキャラクターのグラミンの名前は、当時のメンバー全員の投票で決めました

そして、プログルの核となるライブラリのBlocklyは、日本での開発事例があまり見つからず、相談できる人・情報が少ない中、英語のドキュメントやBlocklyGamesなどのソースコードとにらめっこしながら開発する日々でした。また、Blocklyは近年のフロントエンドの流れにのせようとすると苦しい部分があり、今も試行錯誤しながら開発を進めています。もしこのあたりの知見がある方いらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください?

少し話はそれましたが、振り返ってみると、僕自身の「教材を作りたい」「現場の先生たちが喜ぶプロダクトを届けたい」という思いだけでは、きっとリリースまでやり抜くことはできなかったように思います。他のプロジェクトで忙しい中、暖かく見守ってくれたみんなのコードのメンバーには感謝しかありません。また、こうした活動を継続させてくださっているサポーターのみなさまには、この場を借りて御礼申し上げます。

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