こんにちは、みんなのコード パートナー事業部 ファンドレイジング担当の花田です。私が所属するパートナー部は、企業や個人のサポーターの皆さまとのコミュニケーションをメインに日々活動しています。
おかげさまで今年、みんなのコードは10周年を迎えることができました。こうして活動を続けることができているのも、日頃からご支援くださっているサポーター*の皆さまのおかげです。
寄付で応援してくださっているサポーターの皆さまとお顔を合わせる機会をつくりたいと考え、活動の報告や、10周年を機に代表が交代したことのご挨拶も兼ねて、2025年10月にサポーター限定イベント「Meetup 2025」を開催しました。
今年は、対面とオンラインの2回開催。寄付者の皆さまへ昨年度の活動報告を行い、これからの「みんなの」コードを知ってもらう貴重な時間を過ごすことができました。
この記事では、10月4日に開催した対面でのMeetupのなかで、特に盛り上がったコンテンツを紹介していきたいと思います。
*みんなのコードにご寄付いただいた個人、企業の皆さまのこと。
大人も子どもも夢中!Vibeコーディング体験
今回のMeetupの目玉コンテンツとして、Vibeコーディングをサポーターの皆さまに体験してもらいました!
Vibeコーディングとは、新しいプログラミングのアプローチの一つで、「言語の処理が得意」という生成AIの特性を利用し、「こんなものを作りたい」というざっくりとした指示を与えながら、生成AIと一緒にプログラムをつくることができます。
従来の、厳密なコード記述に頼るプログラミングとは異なり、直感的にアイデアベースで子どもでもアプリを作ることができます。
みんなのコードでは、高校の授業でもVibeコーディングを実施しました。その時の様子もぜひ、ご覧ください。
Vibeコーディング体験では、Geminiのcanvas機能を使い、アイデアをその場でアプリにしていただきました。
今年のMeetupは親子参加歓迎にしたので、親子でVibeコーディングを楽しんでいる様子も印象的でした。

子どもたちが「こんなゲーム作りたい」「もっとこうしたい」という要望を口頭で保護者の方に伝え、それを保護者の方がGeminiにそのまま打ち込むことで、アプリを作り込む姿が見られました。
ものの10分程度で、
・電卓アプリ
・ブロックプログラミングができるアプリ(プログル!?)
・神経衰弱ゲーム
・サッカーゲーム…
などなど、子どもたちから現役の先生やエンジニアのサポーターまで、思い思いのアプリを作っていきました!
素敵な作品が多かったので、急きょ“アプリ発表タイム”を設け、お互いにつくったアプリを体験しあったり、プロンプトを共有したりと大盛り上がりでした。

先生対談で語られた、多岐にわたる専門性と予算不足がもたらす中学技術の課題
さて、みんなのコードは、「誰もがテクノロジーを創造的に楽しめる社会」をつくることを目指し、日々活動しています。
活動の中心には二つの柱があります。ひとつは学校での情報教育支援、もうひとつは学校外で子どもたちが自由に創作できる「みんなのクリエイティブハブ」の運営です。
今回のMeetupでは、私たちの支援が学校現場でどのように活かされているのかをお届けしたく、2名の先生に登壇いただき、お話を伺いました。


お二人とも中学で技術・家庭の技術分野を担当している先生で、みんなのコードとはアラムコSTEAMチャレンジのプロジェクトでご一緒しています。
内田先生は都内で10年以上技術科の先生をしています。そして、堀内先生は2024年に採用された2年目の先生です。それぞれの視点で中学技術の現状についてお話しいただきました。
まず、技術科の先生が日々大変だと感じていること、そして課題として捉えている点について伺いました。お二人から共通して上がったのは、技術科の学びが「材料と加工の技術」「生物育成の技術」「エネルギー変換の技術」「情報の技術」の4分野に多岐に渡るため、自分の専門ではない分野も教えてなくてはならないことでした。またそんな中でも技術科の先生が学校に1人しかおらず、孤軍奮闘せざるを得ない状況であるという現状を共有いただきました。
さらに、内田先生からは、教材の予算不足も大きな課題の1つであることもお話しいただきました。たとえば、国語や数学の教材が数百円であるのに対し、技術の「エネルギー変換の技術」で使うラジオキットは、1つ4000円ほどします。教材1つとっても予算確保は容易ではありません。しかし、最新技術が次々と登場する中で、子どもたちにいろんな事を体験させてあげたいという先生方の気持ちもあり、もどかしい思いをされているというお話しも伺うことができました。
こうした課題がある中で、みんなのコードが行っている授業支援や、プログル技術のような無償の教材提供は、先生方の授業実施のサポートになっているというお言葉もいただきました。
「子どもたちの創造性は想像以上です。環境さえあればどんどん伸びることを授業で実感しています。」という堀内先生のメッセージが、強く印象に残りました。
対談の最後に、「今後みんなのコードに期待することはなんですか?」とお伺いしたところ、「最新技術やツールの情報提供や、教員研修を引き続きお願いしたいです。それが現場での授業改善に直結していきます。」というコメントをいただきました。より一層「子どもたちにもっとよい学びを届ける」ためにも、先生たちへの支援をがんばろう!と思いました。
「行きたくなった!」と大好評!!クリエイティブハブ実況中継
最後に、みんなのコードが運営するクリエイティブハブの実況中継も、サポーターの皆さまにお楽しみいただきました。

「みんなのクリエイティブハブ」は子どもの居場所的な面と、最新テクノロジーを無料で体験できる面を兼ね備えた場所です。みんなのコードが運営する2拠点は、石川県金沢市と高知県須崎市に位置しているため、普段サポーターの皆さまにお見せする機会がなかなかない…でも私たちが運営している居場所を知ってもらいたい!という想いから、今回、実況中継という形でお届けすることを思いつきました。
今回は「ミミミラボ」の館長 溝渕に、バーチャルで施設を案内してもらいました。館長は、youtuberさながら施設の中を歩き回りながら(時には、伝えたい思いが溢れ、息切れしながら笑)中継しました。

運営してる居場所の環境の工夫や、置いてある機材の種類、子どもたちの活動エピソード、ロボット大会の成果などのお話を交えながら、拠点の様子を伝えていきました。
限られた時間の中で、中継だからこそ伝わる現場の空気感や、あたたかな日常の一面を感じていただくことができました。参加されたサポーターの皆さまからも「実際に現地に行ってみたくなった!」という声をいただき、心温まるひとときとなりました。
サポーターの皆さまが広げてくださる共感の輪
参加された皆さまからのMeetup後のアンケートでは、満足度は100%!さらに9割の方が「みんなのコードのことを知人に話したことがある」と回答していただきました。今回のイベントを通して、サポーターの皆さまが共感の輪を広げてくださっていることを実感し、本当に嬉しいです。
子どもたちや先生たちに対しての情報教育支援、みんなのクリエイティブハブの運営、政策提言など、みんなのコードの活動は、サポーターの皆さまのご支援に支えられています。Meetupを通して、いつも私たちを応援してくださっているサポーターの皆さまと繋がりを持てることは、本当に貴重で、大きな励みになりました。

サポーターの皆さまとの対話を通じて、今後も定期的にMeetupの機会を設けたり、みんなのコードの活動を知ってもらう場を作っていきたい!と感じました!
今後のMeetupで「こんなことがしたい」というご希望やリクエストもお待ちしております♪
またサポーターの皆さまとお会いできるのを楽しみにしています。
これからも、テクノロジーを創造的に楽しめる機会を「みんな」に届けられるよう活動してまいります。その歩みを、どうかこれからも一緒に見守り、支えていただけたら嬉しいです。
ご寄付はこちらから→https://support.code.or.jp/
