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みんなのコードマガジン

活動レポートをお届けするウェブマガジン

子どもも大人も安心して過ごせるデジタルものづくり拠点を目指して〜子どものセーフガーディングへの取り組み〜

こんにちは、みんなのコード デジタルソウゾウ部 部長の釜野です。

子どもたちを取り巻く環境が目まぐるしく変化する現代において、みんなのコードは「すべての子どもがテクノロジーを使った試行錯誤を通じて、自らの可能性を信じ社会や自身の未来を変えるために動いている社会の実現」を目指して活動しています。

事業のひとつに、子ども向けのデジタルものづくり拠点があります。デジタルものづくりを起点にして「関わった人の人生が豊かになる」つながりを地域からソウゾウしようというミッションのもとで、子どもたちがテクノロジーを通じて創造的な活動ができる場を運営しています。

みんなのコードでは、一般社団法人社会的養育地域支援ネットワーク(愛称「しゃちネット」)が企画する研修プロジェクトの一環として、同法人より委託を受けた一般社団法人Everybeingによる伴走支援のもと、2025年末から2026年年始にかけて、組織全体の「子どものセーフガーディング」の体制構築を行いました。

今回は、私たちがどのような思いでこの取り組みを進めてきたのかをご紹介します。

仕組みづくりの第一歩

子どものセーフガーディングとは、子どもの安全・権利を守るための予防的取り組みのことです。子どもたちが安心して学び、挑戦できる場づくりをするために、関わる大人や組織がセーフガーディングの仕組みを理解して、より良い体制構築をする必要があります。

私たちが本格的に体制構築へ動き出したのは、メンバーが参加した「こどものセーフガーディング入門講座」がきっかけでした。

講座を通じて子どものセーフガーディングの重要性を改めて認識し、「みんなのコードでも取り組みをもっと工夫したい」というメンバーの強い思いから、伴走支援に応募しました。

こうして、2025年11月〜2026年2月までの約4ヶ月間、Everybeingさん、およびしゃちネットさんによるセーフガーディング体制構築を支援いただくプロジェクトがスタートしました。

重ねたディスカッションと見えてきた思い

今回の体制見直しにあたり、特に伴走してくださったEverybeingさんとは、計5回にわたって打ち合わせを重ねました。

単に型通りのルールを作るのではなく、「みんなのコードの活動現場において、子どもたちを守るために本当に必要なものは何か?」を問い直しました。

議論を重ねる中で、これは子どもたちを守るためだけではなく、「子どもたちと最前線で関わる大人(スタッフ)を守ることにもつながるのだ」という大切な視点に気づくことができました。

伴走支援をいただきながら、以下の4つに取り組みました。

1. セーフガーディング・ポリシーの作成

2. 行動規範の作成

3. 誓約書(ひな形)の作成

4. 通報・相談窓口のアップデート

これらは、これからの私たちの活動の「安全の土台」になります。

子どものセーフガーディングに取り組む際に、まずなにからはじめたらいいのか迷う部分を、丁寧に伴走していただき、ひとつひとつクリアにしていきました。

「個人の気づき」から「組織のみんなで考える」へ

このプロジェクトを進めるにあたり、私たちが特にこだわったことは、「一部のコアメンバーだけで成果物を作って終わりにしないこと」、つまり組織の全員で考えることでした。

そこで全社会議のゲスト講師にEverybeingさんをお招きし、「セーフガーディングとは何か」のレクチャーとワークショップの時間を設けました。

社員には、事前にセーフガーディングに関する動画2本を視聴してもらいました(※)。当日は7つのチームに分かれ、「自身の業務にセーフガーディングがどうつながるか」をそれぞれの視点からディスカッションしました。

▼ディスカッションでは、以下のような意見があがりました。

・学校ではセーフガーディングという言葉は聞いたことがなかった

・前職で、子どもからの切羽詰まった相談があったとき、ひとりで悩み込んでしまうスタッフがいた

・場を提供する大人を守るためでもある

・良かれと思って / 親切心では、人によって見え方が異なる

・本人の気持ちを本当に尊重できているかは自分でチェックしづらいので、みんなで考えることは大事

・相談しやすい雰囲気の作り方も大事

・相談先を外部に持つことも必要

このディスカッションを通して、メンバー同士の対話も深まり、それぞれが抱いていた「気づきや違和感」が、「仕組み」の必要性へとつながったように感じました。

「作っただけで終わらせない」社内全体への周知と勉強会

どんなにポリシーや行動規範を作っても、現場で働くメンバー一人ひとりに浸透していなければ意味がありません。

そこで、仕組みの全体像が見えてきた段階で、Everybeingさんと再度「社内勉強会」を実施しました。

勉強会では、実際にデジタルものづくり拠点で起こりうるシチュエーションを設定したケーススタディを用いました。「こういう場面ではどういう課題が見えるか?」「事前にどういう対策ができたか?」を、明日からの現場を想像しながら具体的に話し合いました。

ポリシーと行動規範のドラフトが見えてきた段階で、「自分たちの現場ならどうするか」を当事者として考えるプロセスを経たことで、一人ひとりが自分のこととして大切に守っていきたいものになったのではないかと感じています。


今回の取り組みは、子どものセーフガーディング体制構築のはじめの一歩にすぎません。

テクノロジーが進化し、子どもたちを取り巻く環境が変われば、見えてくる課題のかたちも変わります。今回作った土台をもとに、日々の活動の中で常にアップデートを重ねていきながら、子どもたち、そして保護者や地域の方、関わる皆さまが安心して活動できる場を提供できるよう取り組んでいきます。

最後になりますが、私たちの現在地に真摯に寄り添い、伴走してくださったEverybeingの皆さん、しゃちネットの皆さん、本当にありがとうございました!

(※)事前視聴した動画はこちら

【知ることからはじめよう】子ども・若者のセーフガーディング ― 安心安全な組織・事業づくりって? ―:https://youtu.be/MH2TPicjoIM?si=dI1M6AUBJW3K0NnG

【今日からできる】子ども・若者のセーフガーディング 現場での関わり編 ― 子ども・若者との関わりで大切にしたい、安心安全な組織・事業づくり ―:https://youtu.be/7hqStrjiO_E?si=eAEKSm2PE87rTDp4

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