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みんなのコードは、社会起業家が集まるNPOになります。〜関わる人たちの思いを応援し合い、より多くの社会課題に取り組む組織をつくります。〜

プレスリリース

 特定非営利活動法人みんなのコード(東京都渋谷区、以下みんなのコード)の代表理事である利根川裕太は、社会起業家が集まるNPOをつくることを宣言します。

※当法人は、「April Dream 4 月 1 日は、夢の日。」に参加しています。このプレスリリースはみんなのコードの April Dreamです。

 みんなのコードは、「子どもたちがデジタルの価値創造者となることで、次の世界を創っていく」をビジョンに掲げ、4つの事業を推進しています。

  • 教員養成事業
  • 教材開発
  • 子どもの居場所事業
  • 政策提言

公教育におけるテクノロジー教育の普及活動を推進するため、幅広い取り組みを行っています。

 みんなのコードという組織を介して私が叶えたい夢は、数多くの社会起業家が集まることで、より多くの社会課題が解決されていくNPOをつくることです。そのために、社会課題に当事者意識を持つ人が集まり、働くひとりひとりの思いが共有され、その解決を応援し合う組織をつくります。

NPOを取り巻く課題

 ソーシャルセクターは、私たちが直面している社会課題に立ち向かい、関係機関を巻き込みながら未来を切り開いていく役割を担っています。多くの複雑な社会課題が解決されていくためには、ソーシャルセクターに志を持った人が今以上に増える必要があります。

 とりわけNPOにおいては、内閣府が令和2年度に発表した「特定非営利活動法人に関する実態調査」によると、抱える課題として、認定法人の62%が「人材の確保や教育」、43.8%が「後継者の不足」、42.9%が「収益源の多様化」を挙げています(複数回答可)。

 私は、人材不足や収益源にまつわる課題を乗り越え、社会課題を解決したいという思いを持つ人が、もっとNPOに集まるように経営していきたいと考えています。

より多くの社会課題を解決するために、これから私がやりたいこと(代表理事 利根川 裕太)

 みんなのコードを設立してから7年が経ちます。プログラミングに関連するワークショップを開催することから始まった団体ですが、現在は、公教育におけるテクノロジー教育のありたい姿を描きながら、教員養成事業、教材開発、子どもの居場所事業、政策提言と、幅広い取り組みを行うことができています。

 その中で、教材開発は私以外のメンバーが「教材を作りたい」といって始まった取り組みです。今では「プログル」という教材になり、みんなのコードの主力事業になりました。また、子どもの居場所事業は、こういった場をつくりたいと言い出したのは私ですが、3箇所目まで拡大してきたのは、日本の地方における教育格差に興味関心がある事業責任者のリーダーシップによるものです。

 一方で、これまで組織を作ってきた中で反省しなくてはいけないこともあります。数年前、あるメンバーが、プログラミング領域でジェンダーギャップを生み出す構造について課題を提起してくれました。しかし当時、私の理解不足から、メンバーの思いを応援することができず、そのメンバーはみんなのコードからスピンアウトしました。その後、社会に対して大きなインパクトを生み出していく姿を目の当たりにしたのです。

 私ひとりでは、社会に与えられるインパクトの大きさは限られていることに気づかされる出来事でした。そして、社会課題を本気で解決するためには、複雑に絡み合った様々な課題に対し、メンバーそれぞれが胸に秘めている思いを、複数の切り口から取り組んでいく必要があると学びました。

 その後現在に至るまで、みんなのコードには、ビジョンに共感してくれているメンバーが集まっています。それぞれのメンバーには、人生でやりたいと思っていること、取り組みたいと思っている社会課題があります。働くひとりひとりが抱いている夢や、思いを応援する組織をつくることで、みんなのコードを中心として、より多くの社会課題が解決されていくことが私の理想です。中には、社会起業家として大きなインパクトをもたらす人も現れることでしょう。このようにして、みんなのコードあるいは私だけでは到達することができない社会を、メンバーみんなで作り上げていきます。

みんなのコードで働くメンバーの夢の一部

公教育のキャリア教育を変える。中高生にとって、キャリア教育はこの先の進学先・就職先を考えるだけでなく、自分らしい生き方について考える、大事な機会となる。決まった事業所で、決まった仕事を体験するだけではない。新しい形のキャリア教育を全国に広めたい。(洞 まなみ)

小さな子どもたちにも創造の機会を。園児たちもデジタル機器に触れることが当たり前の現代。でも、動画やゲームの「情報消費」が中心。そうではなくて知的好奇心を高め、創造性を養うものとして触れさせる機会をつくります。もちろん、自然や人と触れ合う経験は大事にしていきたい。(竹谷 正明)

多様性を感じる料理教室を。いろいろな文化の料理を知り、いろいろな味を楽しめることは、世界の多様性を理解し、尊重することにつながる。いろんな国の人に母国の料理を教えてもらい、みんなで味わう、世界の多様性を感じる料理教室を開きたい。(M.M)

どこに住んでいても同じように夢を描けるように。現在、10代の子どもたちが無料でデジタル機器を活用し、表現することのできる場作りを進めている。2030年までに全国2000拠点を開設することで、すべての子どもの「デジタルを活用し表現する権利」が保障される社会をつくりたい。(末廣 優太)

・経営にダイバーシティを。意思決定に女性をはじめとした多様な視点が取り入れられることで、これまで当たり前にスルーされてきた痛みが解決されていく社会になってほしい。そのために、ダイバーシティ&インクルージョン経営を推進したい。(杉之原 明子)

・誰もが自由に自分の夢や理想を実現できる社会。子どもも大人も昨日より今日、今日より明日が良くなることを信じ、助け合える世の中にしたい。 (田中 遥太)

・自分の可能性に気づける場づくり。小さい頃は紙や色鉛筆からはじまり、今ではテクノロジーを利用したものづくりなど、さまざまな表現方法を使える時代。その中で、子どもから大人まで、ひとりひとりの想いや言葉が尊重され、自分の可能性に気づける瞬間を大切にできる場づくりをしたい。(釜野 由里佳)

・あったら良いな!を作れるテクノロジー教育。便利なモノに囲まれて生活する現代で不便を感じる機会は少ない。身の回りのちょっとした不便の解消が、将来社会を変革する力になることを期待し、ちょっとした工夫で不便を解消できる道具やアプリを自ら作れるテクノロジー教育を広げていきたい。(千石 一朗)

・ふらっと立ち寄りたくなる家(居場所)づくり。こどもたちや学生さん、大人はもちろん世代を超えて、悩みや気持ちをひとりで抱え込まない社会にしたい。誰かとはなしたいと思った時にふらっと帰ることができる、来てくれた人たちがまた明日からもがんばろうって思ってもらえるような家(居場所)をつくりたい。(浜田 歩)

・子供たちが大人になることにワクワクしている国に。憧れる大人が身近にいて、未来を肯定的に捉える子供たちが増えている世の中にしていきたい。(K.H)

・日本の公教育を世界一にして、子どもたちが幸せな国にする。ここから20年は掛かりそうですが、人生をかけて実現したい。(Y.T)

​ 「April Dream」は、4月1日に単に笑えるネタではなく実際に企業が叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。