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高校向けプログラミング授業教材「プログル情報」に「問題集」機能をリリース

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 特定非営利活動法人みんなのコード(東京都港区、代表理事:利根川 裕太、以下みんなのコード)は、「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」をビジョンに掲げ、2015年の団体設立以来、小中高でのプログラミング教育等を中心に、情報教育の発展に向け活動してきました。このたび、高校情報Iの授業で利用できる「プログル情報」に、新たに「問題集」機能を追加したことをお知らせします。
 みんなのコードは、学校現場の限られたインフラやリソースでも活用できるプログラミング教材として、「プログル」を全国の小学校・中学校・高等学校・教育機関に無償で提供しています。今日まで累計370万人の生徒に利用されています。今回の「プログル情報」の新機能リリースにより、多くの先生・生徒にとって有用な学習ツールとなることを期待しています。

開発の背景

 「プログル情報」は、高校情報Iの授業で、Pythonの基本文法の習得、チャットボットの作成を通して、プログラミングを学ぶ教材として開発されました。情報Iでプログラミングが拡充となった2021年の前年に公開され、これまで約12万人*が利用しています。
 高校情報をめぐる社会の動きとして、2025年度から大学入学共通テストに「情報」が新設されることが決定していますが、多くの先生が「どのように生徒の基礎力の定着と応用力を育成するか」という課題意識があることが分かりました。
 実際、みんなのコードが2023年8月に発表した「2022年度 プログラミング教育・高校「情報I」実態調査」によると、81.7%の情報科の先生が2025年に大学入学共通テストに「情報」が新設されることに不安を感じていることが分かります。
 そこで、問題形式、問題の量、テーマなどに自由度を持たせる必要があると考え、「プログル情報」に以下の機能を新たに開発しました。
⚫︎基礎的文法を習得するには、ある程度の練習問題の量をこなすこと
⚫︎共通テストの形式に見られるような、文章の設問を読み解き、解決までの手順を考える学習を推進すること
⚫︎学校の特色や個性に応じて、問題のテーマや難易度を自由に設定できるようにすること
*2023年8月時点

機能の特徴

「問題集」は、​​教員がオリジナルの問題を作成して配信できる機能です。
具体的には以下のとおりです。
ー「順次処理」「繰り返し処理」「条件分岐処理」それぞれのサンプル問題を用意
ー先生がオリジナルの問題をまとめて出題し、提出までの管理が可能
ー生徒から提出されたプログラムを一覧形式で確認でき、実行結果を表示可能
ー先生が最大10問まで自由に問題を作成可能
※別途申し込みで、生徒がAIにヒントを教えてもらう「AIアシスト」機能の利用が可能
URL:https://high.proguru.jp/

▲問題集の作成・割り当て等を行う管理画面

▲文章で出題された「条件分岐」の練習問題例 

「問題集」を体験した先生の声

 前から、教員が問題を作成して配信できる機能があればと思っていました。これまで、問題をただ解かせるだけでは融通が効かない場面も多数ありました。自分の高校ならではの、オリジナリティのある問題を出してみたり、他教科で扱っている題材などを活用できると思います。少し長文の問題になりますが、共通テストのような読解力重視の問題も作れるか試してみたいです!

みんなのコード 未来の学び探究部 永野直 からのコメント

 情報Iのプログラミングは、スキル習得も確かに大切ですが、身の回りや社会のある問題について生徒たちが「プログラムを通して解決できないだろうか」と考える姿勢が大切です。そのためには、単に「この処理を10回繰り返しなさい」といった文法を学ぶだけでなく、必要な手順を自らの力で読み解き、アルゴリズムを考えながら学ぶことが大事ではないでしょうか。
 今回の「問題集」機能に含まれるサンプル問題集では、例えば部活動の練習を題材に、「5回の運動を3セット行う」動きを考えることで、多重ループのプログラムを書くなど、生徒が実生活と紐づいて学べる問題なども用意しています。
 今回追加された「問題集」機能によって、生徒の問題解決能力を育む楽しいオリジナル問題を作成していただき、生徒の基礎力及び応用力の育成に生かしていただければ幸いです。

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
特定非営利活動法人みんなのコード Code for Everyone
広報担当:浜田
メール: pr@code.or.jp
代表電話: 03-4595-0150