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休眠預金活用事業「創造性の格差を埋めるデジタルテクノロジー×子どもの居場所」全国6つの拠点が本オープン

プレスリリース

特定非営利活動法人みんなのコード(所在地:神奈川県横浜市、代表理事:利根川裕太)とREADYFOR株式会社(所在地:東京都千代田区、代表:米良はるか)が休眠預金活用事業の資金分配団体として支援する「デジタルテクノロジー×子どもの居場所」が、全国6カ所に正式オープンしました。

人口20万人以下の6つのエリアに「テクノロジー×子どもの居場所」が誕生

みんなのコードとREADYFORは、休眠預金を活用した助成総額約2.2億円の「『創造性』の格差を埋める~イノベーション人材となる機会を、すべての子どもに~デジタルテクノロジー×居場所創造事業」プログラムにおいて、人口20万人以下の6つの団体に対し「最先端のデジタル・テクノロジーに触れながら自由に活動できる居場所」事業を行うための助成を行っています。2023年8月より、資金的および非資金的な伴走支援として、地域・団体状況にあわせた拠点の開所・運営サポートを提供してきました。

このたび、全ての拠点が無事に正式オープンを迎え、子どもたちが新しいテクノロジーに触れながら自由な創作活動を行うことのできる「テクノロジー×子どもの居場所」が、全国6カ所に新たに誕生いたしました。

北海道美唄市 『PITAAAN!』   株式会社イトナブ

館長 佐可野 瞬大

PITAAAN!は、10歳〜18歳の子どもたちが楽しみながらデジタル技術に触れ、創造性を育むことができる無料の体験型施設です。名前は擬音の「ピターン!」に由来しています。子どもたちの「やりたい!」という思いに、ピッタリとハマるような体験を届けたい!という願いを込めて名付けました。

施設内には最新のパソコンのほか、3Dプリンターやレーザー彫刻機、VR機器などを常設。プログラミングやものづくり、VR、eスポーツなど、幅広いデジタル体験を通して子どもたちの好奇心や探究心を刺激し、未来を担う人材育成に貢献することを目的としています。

秋田県南秋田郡五城目町 『ハイラボ』   合同会社G-experience

代表 松浦 真

ハイラボは、秋田県五城目町で、10歳から18歳の学生がデジタルテクノロジーを使って遊んだり、学んだり、色々なことを探求する場所です。ハイラボには五城目町で500年続く朝市が面しており、子どもたちが3Dプリンターやレーザーカッターで作成した作品を販売することも可能です。

ハイラボは、いまの世の中に合わせていくより、これからの世の中の新しいルールを生み出していく、そんな空間です。当たり前を疑ってみる。新しいことにチャレンジしてみる。クリエイティブな仕事を18歳までに作り慣れておく。ハイラボから、たくさんの挑戦する人があふれることを目指していきます。

福井県あわら市 『まぜテクネ』  一般社団法人あわらテクノロジー協議会

代表  齋藤 恭子

まぜテクネは、福井県あわら市で2017年に少子化のため休校となった「新郷小学校」の旧職員室を利用して運営しています。デザインやイラスト、Vtuberや推しグッズ(アクリルスタンド等)の制作を中心としたクリエイティブに力を入れていて、女子の利用率が7割を超えることが特徴です。

また、当団体の代表が小児科クリニック直営の放課後デイサービスで発達障害児を対象にICTを教えてきた経験と、様々な属性を「まぜまぜ」したいという強い想いから、不登校や発達障害を抱える10代の受け入れも積極的に行っています。性別や障害の有無によらずデジタルクリエイティブを楽しめる、「インクルーシブな場」の実現を目指しています。

島根県雲南市 『ピコテラス』   一般社団法人エンター

代表 杉村 卓哉

ピコテラスは、島根県雲南市JR木次駅前の商業施設「マルシェリーズ」にオープンした最新のテクノロジーを体験できる場です。雲南市は、自然豊かな環境と地域の結びつきを大切にするコミュニティであり、「日本一チャレンジに優しいまち」を目指してまちづくりをしてきました。

ピコテラスでは、10歳から18歳の子どもたちが楽しみながらテクノロジーに触れられる場を提供し、すべての子どもたちが格差なくその可能性を発揮できる居場所を目指しています。また、市内の教育機関とも連携し、プログラミングやロボティクスなどのスキル習得を通じて、子どもたちの創造力と問題解決能力を育成します。

熊本県水上村 『オープンラボしとらす』  株式会社トラックセッション

館長 田安 紘朋

しとらすは、熊本県球磨郡水上村にオープンした、子どもたちがデジタルテクノロジーに

触れることで自分の本当の好きを見つけ、遊びながら学ぶことのできる施設です。

身に着けた力を活用し、イベントに出店したり、地域のお困りごとを解決することで、自分たちでお金を稼ぎます。更に、その収益をどう使うか、子どもたち自身で考えます。また、平日の日中帯は、学校以外に居場所を求めている子どもたちの受け皿にもなっています。

生まれた場所や環境で何かを諦める事のない社会を目指します。

鹿児島県奄美市 『デジタルベースMINE』特定非営利活動法人フリースクールMINE

代表 林 花穂

デジタルベースMINEは、世界自然遺産に登録された自然豊かな奄美大島で開設しました。

離島ゆえの様々な困難や格差もありますが、環境を理由に諦めることなく、これからの予測不可能な時代にとって欠かせないデジタルを使う力や創造力、自分の才能や好きを掘り起こしてほしい。そんな想いを大切にしながら、当団体が子ども支援活動で培ってきた『子ども中心』という基本姿勢をベースに、奄美に住む子ども達の「好き」「やってみたい」を支えられる場所として、奄美にとって欠かせない場所となれるよう運営していきます。

全国各地の子どもたちへ創作活動の場を

みんなのコード クリエイティブハブ事業部  部長 末廣優太

昨年8月から、実行団体の皆さんと、拠点の開設に向けて入念な準備をしてきました。地域の関係者との調整、チーム作り・拠点作り等多岐にわたる準備に尽力したいただいたことに改めてお礼申し上げます。全国津々浦々の熱心な仲間と共に、本事業に取り組めることをとても嬉しく思います。

私自身もいくつかの拠点の開所式に参加させていただきましたが、最も印象に残っていることは「子ども達の笑顔」でした。「ここならやりたいことが見つかるかも」「ここなら自分らしくいられるかも」「ここで出会う仲間とは気が合いそう」、様々な期待が寄せられる場であることを改めて実感した瞬間でもありました。

実行団体・分配団体が一丸となり、残りの助成期間はもちろん、助成期間終了後も持続可能な場となるよう全力で伴走支援をしてまいります。

「デジタルテクノロジー × 居場所創造事業」とは

 一般財団法人日本民間公益活動連携機構(以下「JANPIA」)が実施する「2022年度通常枠」に基づき、みんなのコードとREADYFORが共同で行うプログラムです。6団体を対象に、休眠預金を活用した事業資金の助成ならびに団体への伴走プログラムを最長2年7ヶ月にわたり提供いたします。伴走プログラムとは、みんなのコードが石川県・高知県等で既に実現している拠点の開設・運営の経験を活かし、地域・団体状況にあわせた拠点の開所・運営サポートや、助成期間後の事業継続に向けた支援、地方における自治体・企業・住民など地域連携による事業継続方法および、READYFORによるプロジェクトマネジメントのノウハウや運営業務のDX化、資金調達や広報の計画策定支援等を通じた団体の事業基盤強化など、非資金的なサポートを指します。

みんなのコードについて

みんなのコードは、「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」をミッションに、全国でテクノロジー教育の普及活動を推進する非営利法人です。

公教育におけるテクノロジー教育拡充に向けた政策提言や学術機関と連携した実証研究、プログラミング教材の開発・提供、プログラミング教育を担う先生方向けの各種研修の企画・開催、子どもたちが自由にテクノロジーに触れられる“第三の居場所”づくりなど、幅広い取り組みを行っています。